ページ番号 1033071 更新日 令和6年11月8日
現在、都内においてマイコプラズマ肺炎の報告数が増加しており、令和6年第38週(9月16日〜22日)において、都内25か所の基幹定点から報告された患者数が70人(1定点当たり2.80人)となり、感染症法が施行され、現行の統計が開始された1999年以来、最も高い値となりました。
マイコプラズマ肺炎は、幼児、学童期、青年期を中心に全年齢で流行し、また、1年を通してみられ、秋冬に増加する傾向があります。マイコプラズマ肺炎の感染経路は、主に飛沫感染と接触感染です。他の細菌性肺炎と比べて軽症で済む人が多いですが、まれに重症化することもあるので注意が必要です。予防、拡大防止のために、こまめな手洗いや咳エチケット等の基本的な感染防止対策を一人ひとりが心がけてください。咳が長引くなどの症状がある時は、医療機関を受診しましょう。
細胞に寄生する極めて小さな細菌であるマイコプラズマ・ニューモニアによる感染症です。細菌を含むしぶき(飛まつ)が患者のくしゃみや咳で空気中に放出され、それを吸い込む、あるいは手指を介して接触することにより感染します。幼児、学童期、青年期を中心に、全年齢で1 年を通して報告があります。
潜伏期間は2〜3週間と比較的長く、発熱、全身倦怠感、頭痛などの初発症状が現れた3〜5日後に乾性の咳がみられます。咳は経過に従って徐々に増強し、解熱後も3〜4週間程度続きます。定型的な細菌性肺炎と比較して、多くの場合は軽症で自然軽快しますが、まれに重症化することや、無菌性髄膜炎、脳炎などの中枢神経系症状、中耳炎などの合併症がみられることもあります。
多くの場合は自然に軽快しますが、重症化した場合には、マクロライド系などの抗菌薬で治療します。マクロライド系抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染した場合は他の抗菌薬で治療します。成人で、肺炎を伴わない気管支炎であれば、抗菌薬による治療を行わないことが推奨されています。
飛まつ感染や接触感染であることを考慮して感染を広げないことが大切です。手洗いなど手指衛生にきちんと取り組むことや、咳やくしゃみをする時は口と鼻をハンカチで覆う、場面に応じてマスクを着用するなど、周りの方への感染防止をこころがけてください。
保育所や幼稚園、学校などでは、職員も含め手指衛生の励行など、感染防止に努めてください。熱などの症状が消失しても、咳症状が見られる場合などは、感染防止の観点とともに、お子さんの体調に配慮し、登園・登校を見合わせることも検討してください。
東京都保健医療局感染症対策部防疫課 03-5320-4088
東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 03-3363-3213
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健康部 健康推進課 予防係
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