ページ番号 1029801 更新日 令和5年2月28日
女性の多くは、50歳前後で月経が止まる「閉経」を迎えます。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。
閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間を「更年期」と呼ばれています。
更年期に現れるさまざまな症状のなかで、他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも心身の症状が重く、仕事や家事ができない、調子が整わず寝込んでしまうなど、日常生活に支障をきたしている場合を「更年期障害」と言います。
更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に、しかも大きくゆらぎながら低下していくことですが、その上に加齢などの身体的要因、成育歴や性格などの心理的要因、職場や家庭における人間関係などの社会的要因が複合的に関与することで発症すると考えられています。
女性特有と思われがちな更年期の症状は男性にもあります。男性ホルモン(テストステロン)は、一般的に40歳台以降、加齢とともに穏やかに減少していきます。このホルモンの低下やバランスの乱れが原因とされています。
[画像]更年期(40〜50代女性)(22.8KB)・ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など
・めまい、動悸、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、冷え、疲労感など
・気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
・尿もれ、頻尿、性交痛など
・乳がん、子宮けいがん、子宮体がん、卵巣がんなど
更年期障害は身体的要因・心理的要因・社会的要因が複雑に関与して発症するため、まずは医師による十分な問診を行うことが大切です。
その上で生活習慣の改善や心理療法などを行い、それでも改善しない症状に対して薬物療法をおこないます。
ホルモン補充療法(HRT)で女性ホルモンの低下によっておこる症状の緩和を図ったり、漢方薬と併用することもあります。
気分の落ち込み・イライラ・情緒不安定・不眠などの精神症状が強い場合には向精神薬を用いて症状を緩和することもあります。
女性ホルモンの低下はすべての女性に起こりますが、全員が更年期障害を起こすわけではありません。
心的ストレスや性格的にも強く影響しており、あまり症状を感じないまま過ぎる場合もあれば、日常生活に支障が出るほどひどくなる場合もあります。
更年期は、自身の体調の変化に加え、子どもの成長や独立、親の介護や死など変化が多く訪れやすいです。また、仕事をしている場合、責任が増すときでもあり、多様なストレスを抱えやすい時期です。
更年期症状や更年期障害は、治療によって症状が改善されることも多いため、婦人科、更年期外来、女性外来などへの受診を検討ください。
男性は、泌尿器科や内科などの受診をご検討ください。
女性ホルモンが減少する更年期以降は、内臓脂肪が蓄積しやすくメタボリックシンドロームを始めとした生活習慣病のリスクが一気に上がります。年に一度の健康診断が今まで以上に大切になります。ぜひ定期的に健診を受け、日々の健康管理にお役立てください。
また、乳がんや卵巣がんも30〜50代で発症率が高まります。ぜひがん検診を積極的に活用してください。
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健康部 健康推進課 事業推進係
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